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4LDKマンションのインテリア変遷キロク

頭痛ひどく,ドナ・ウィリアムズだけ

自閉症だったわたしへ」第13章まで。読み進めるにしたがって,自閉症という病の深刻さがひしひしと感じられてきた。「ウィリー」はよくある2~3歳児の反抗的な姿の象徴どころではなかった。一見,普通に見える姿は「ウィリー」や「キャロル」そのものであって,本当の「ドナ」自身は完全に抹殺されている姿。そして抑えきれなかった「ドナ」が幽霊のように蘇ると,彼女は深刻なパニックを引き起こしてしまう。だから彼女は,「ドナ」のことを「あなた」としか表現できない。想像することすら困難な世界だ。

しかしそんな状況だけに,彼女がメアリーとの出会いをきっかけに,高校に復学し優秀な成績で大学に進学するというくだりには唸った。「人は変われる」という言葉を,娘の件で耳にしたばかりなので尚更だ(並べて書くのは申し訳ないが)。ドナ自身が書いているように,彼女の学習プロセスは「普通」とはかなり違っているのかもしれない。がそれは,もしかしたらシステムが違っているというだけで,「普通」よりも優れている可能性もあるのではないか。「障害」と「健常」の違いって何なのだろう,とだんだん混乱してきてしまった。

ポール・オースター,面白くなってきたところだけれど,頭痛でとても英文を読む気にならない(と言いながらPCに向かっている。アホだ)。消アドもお休み。ダンナ,アツと2時間ドラマを観る。