Bernard Malamud ”The Magic Barrel” 183~214p -11 読了

• The Loan

読了。繁盛しているパン屋夫婦の元に夫の旧友が訪ねてきて，死んだ妻に墓石を立ててやる金を貸してもらえないかと申し出る。パン屋は昔，旧友一家に世話になったので，何とか友人のたっての頼みを聞いてやりたいと思うが，再婚の妻は夫の友人の話に涙を流しながらも，ナチスに追われてここまでやってきた自分の生い立ちを語り，店は繁盛していても今の暮らしに何の保証もないと申し出を断る。どこまでも救いのない話である。

• The Magic Barrel

読了。6年間の学生生活を終え，ユダヤ教のラビになるのを目前に控えた28歳の男が，知人のアドバイスや両親の経験を元に，結婚相談所で理想の妻を見つけ出そうとする話。しかし彼が出会った相手とは。。

…短編集の表題として取り上げられている話なので，13編の中でも作者の思い入れのある作品なのだろうが，正直言ってもうひとつピンと来なかった。ユダヤ教やユダヤ人に対する知識がないと，内容が完全に把握できないのかもしれない。NHKラジオの「原書で読む世界の名作」で後日取り上げられるそうなので，それを聴いて真意を掴みたい。