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”3 FILMS” -8 → ”The Human Stain” -1

読了。"Lulu on the Bridge"はしばらく置いておいて,フィリップ・ロスの"The Human Stain"に取りかかる。

The Human Stain

The Human Stain

現役ユダヤ系アメリカ人作家の中ではメジャーだと思われるロスには以前から関心を持っていたのだが,なんせ作品数が多い上にアマゾンじゃ手に入らなくなっているものも多く,どこから手をつけたらいいのか皆目見当がつかなかった。全米図書賞を取ったデビュー作"Goodbye, Columbus: and Five Short Stories (Vintage International)"かPulitzer Pize受賞の "American Pastoral: American Trilogy (1) (Vintage International)"あたりで迷ったのだが,デビュー作は'50年代の作品だし,後者の方はアマゾンのレビューで英語が難しいと書かれている上400ページ以上の大作とあって,結局,昨年公開された「白いカラス」の原作"The Human Stain"にする。

初めて手にする作家の場合,作品選びはいつもこんな具合に迷いに迷ってしまう(それが楽しみでもあるのだが)。ジュンパ・ラヒリのように同年代の作家でデビュー作が気に入ったという出逢いがいちばん楽だが,なかなかそういう幸運には巡り逢わないのだなぁ。

…さっそく読み始めたのだけれど,主人公がギリシア・ラテン語の教授というだけあってか使われている単語が難しく,いきなり電子辞書と首っ引きで疲れるのなんのって。アベラールやクリントンらの不倫事件に対する考察から始まる。結構,ネチッとした印象。