Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

フィリップ・ロス ”The Human Stain” 75~93p -7

コールマンは,ファーレイ(フォーニアの元夫)のストーカー行為について相談するため,弁護士プリマスを訪問する。プリマスは30代前半,妻はコールマンの元同僚(大学教員),幼い子供が二人。顔立ちが良く,パリパリのスーツを着,雄弁なエリート然としたタイプ。コールマンに対し,フォーニアとの関係を切れとアドバイスする。彼らはあなたと住む世界の違う人たちだというわけ。自分の説に何ら疑いを持たず,年配者に対しても傲慢かつ不躾な態度で話す彼の姿に,コールマンはかつての自分を重ね合わせる。年を取り,職場と家庭を失って初めて自分を客観的に見られるようになったのかもしれない。何もかも失ったことによって,今まで考えられなかったような奔放な生活を送る自由を得たわけだが,問題山積…。結局,コールマンは弁護士にお前の自惚れの強い真っ白な(lily-white)ツラは見たくねーよと三行半を突きつけるのだが,"lily-white"という表現に弁護士は疑問を抱く。

なぜ"white"なのかという疑問は,引き続き解明されていく。