Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Steve Erickson ”Tours of the Black Clock” 232~260p -9

「口の端に傷を持つ女」の正体が明らかになり,ようやく最初のDavenhall Island編とDania,Manningの関係が見えてきた。だが,それぞれの年代関係がわかりにくいので,再確認のため,主要登場人物それぞれの生い立ちメモを作ってみた。これがもうややこしいの何のって~,トホホ。

そうして最初からザッと見直すうちに,NYのDaniaの向かいのアパートから彼女を観察し続けていた不気味な男Blaineが,ManningがペンシルバニアからNYに出てきたばかりの頃,彼を追いかけていたでこぼこコンビJohnson&Blaineの,無口でデカイBlaineだということが判明(すっかり忘れてた)。ついていくのは大変。。

Dania編→Davenhall Island編と繋がり,その話をヒットラー(クライアントZ)のために描いているのがManningだということまではわかった。しかし,Manningの住む世界自体,第二次大戦が'45年以降も終わっておらず,ドイツがヨーロッパ中を占領しているようなヘンテコ世界だし,彼の作る話も単なる小説ではなく,それ自体がパラレルワールドとなっていて,こっちとあっちの登場人物がそれぞれ関係を持ったりするというワケのわからなさだ(Blaineはどちらの世界にも登場するし,ManningはDaniaを孕ませる)。

作者に翻弄されながらパズルのような話を追っていくのが面白いといえば面白いが,頭がウニになりそうだ。どこかに読み落しがあって,とんでもない勘違いをしてるような気色の悪さがある・・(-_-;)。