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4LDKマンションのインテリア変遷キロク

年収200万円時代・・

最近はほとんどテレビを見なくなって久しいのだが、朝のニュースと朝ドラだけはついつい見てしまう。いつもは朝ドラが終わると即電源を切って、加速装置を入れて一気に家事を終わらせてしまうのだけど、今朝は「生活ほっとモーニング」の特集が「年収200万円で暮らす・広がる格差社会」となかなか気にかかるお題で、目が離せなくなってしまった。

具体例として、20代後半の女性と60代と思しき夫婦が登場したのだが、中でも痛かったのが前者の女性だ。大学で独文学を専攻した後、旅行会社に就職するも1年で辞め、夢を求めてドイツに留学。帰国後は学習に重点を置くためアルバイト生活を始めたが、到底生活できず。改めて就職活動を始めたものの正社員にはなれず、契約社員として採用され月15万の収入。親元を離れて一人暮らしだが、この収入では風呂なし、トイレ共同、家賃2万数千円の木造アパートが精一杯。給料日前には貯金残高が数十円になってしまうことも。この冬の寒さにもかかわらず暖房器具は一つも持たず、洋服は友人たちからもらったもので凌ぎ、夕食は5つ99円とかの冷凍うどんで節約しているそうだ。

真面目に一生懸命生きているのに、どうしてこうなってしまうのか。今は若くて健康だからまだしも、この先どうなるのかと思うと不安で、自分が駅のホームレスになっている夢さえ見るという。これではとても生きていけない、正社員と同じように働いているのだから、せめて新入社員と同じくらいの給与をもらえないかとボスに相談すると(これがまた携帯メールで相談しているという、ちょっと感覚的についていけないものがあるのだが)、「この給与で満足できないなら、転職したらどうか」といった返事がきたそうで、要するに完全に使い捨て労働力として扱われているのである。

留学経験があり独語という武器を持ち、20代の若さでありながら、こんな扱いを受けるという現実は、かなりショッキングだった。こりゃ~万が一子ども抱えて離婚でもしたらとてもやっていけないねという部分と、子どもたちが就職してもこんな状況じゃとても親元から独立できないじゃないかという部分で、ダブルショック。そういう現実もおぼろげには感じてはいたけれど、これだけの能力と若さがあって真面目に生きてる人でも、ここまで厳しい状況に曝されているということまでは、想像できなかった。

もっとも彼女の場合は、昨年独語の通訳ガイド試験に合格したそうで、その資格を武器にして、ステップアップを目指すという、いちおう見通しの明るそうな話で終わっていたけれど、それとてゲストの香山リカ先生の言うとおり、何の保証があるわけでない。合格後に4万数千円の費用を投じてガイド団体が主催する研修に参加している姿が映っていたけど、バスガイドとして話している様子はぎこちない感じで、この先ガイドとしてやっていくのは大丈夫かなぁと心配になってしまった(余計なお世話でしょうが)。一口に語学を武器にしてといっても、20代でこれだけ能力のある人ですらこの現実とは厳しすぎるぅ(・・とわが身を振り返る)。

しかし。月15万円の給与でなぜここまで生活が追い込まれるのかという点には、やや疑問を感じる。私の妹は高校を卒業して就職した当初、月10万そこそこの給与で5万のアパートを借りていたが、年に一度は海外旅行に行っていた。それは悪名高き大阪の公務員でボーナスが多かったから可能だったんだろうか。。

息子の親友Rくんの家はお父さんが某電機ショップの配達員で、正社じゃないから月15万は微妙なところだろう。最近、母もパートを始めたが、彼女の賃金は日3千円弱なので、週6日頑張っても月7万くらい。それでもちゃんとお子さん二人を育てているし、大きな車も持っている。お洋服も頑張っていると思う。それは盛岡で物価が安いから可能なんだろうか。だけどアパートは3DKだから最低でも家賃7万はするよなぁ。。あ~もうっ、他所のおうちの家計事情ってよくわからないわっ。