Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Paul Auster ”The Brooklyn Follies” 11~28p -2

"....The exhaustion, the boredom, the mindnumbing sameness of it all. Then, out of nowhere, you suddenly feel a little burst of freedom, a moment or two of genuine, unqualified bliss. But you have to pay for it. Without the drudgery, no bliss."

ドロップアウトしたインテリ青年トムのセリフだが、この開き直り(?)はかなり堪えた。特段贅沢をしなければ夫の給与で食べていける。パートのやっつけ仕事などは必要に迫られないかぎりしたくないと思いつつも、普段付き合うことの多い子どもの母親仲間がどんどんパートの仕事を始めていく姿に取り残されていくような焦りを感じていたから。今の状態でまともに生きていると言えるのだろうか、自分は・・なんて。大学卒業後、いったん就職した会社を辞めて院に入り直し修士を得たものの、その後望む就職ができず親元に帰り、バイト生活を続けている元クラスメートK子ちゃんのことなんかも思い出す。

もっともトムはトムで、こういう気持ちを抱きながらもタクシー運転手としての生活に限界を感じ、新しい一歩を踏み出していくわけだが・・とりあえず、いろいろと考えさせられる。