Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Jacqueline Wilson ”The Illustrated Mum”  175~282p -3 読了

後半は駆け足で。しっかり読まなくても話がわかってしまうし、内容的に読み飛ばしたくもなるような感じだったので・・・どうしても語り手の10歳のドルフィンに感情移入できなかった。彼女が必死で擁護する母親のマリゴールドにしても同様。で、彼女が散々自分勝手だと罵る、父親違いの姉スターに同情を感じてしまうのだ。。

マリゴールドの生活ぶりや彼女のドルフィンに対する対応は酷いものだ。なのに、なぜここまでドルフィンが母親のことを擁護しようとするのか、理解に苦しむ。気まぐれで自分勝手な愛情しか見せない母親に比べると、姉は妹のことを心から案じているのに、ドルフィンはまったくそれを理解せず、彼女の気持ちを踏みにじって甘えだけを要求し、それを受け入れない相手を自分勝手だと決め付ける・・・いやもう、自分勝手なのはどっちだと言いたくなる。二人の年齢差はたった3歳なのに、親の代わりに妹の面倒を見てきたスターの今までの苦労はノーカウント。ドルフィンは10歳にしては幼すぎ。

・・と、なんだか散々な評ですみません。どうもこの作品の前に、ジャネット・ウォールズさんの、「大人になれない親」の元をどれだけ苦しい思いで離れていかなくてはならなかったかという話を読んできただけに、彼女と同じ道を辿ったスターの気持ちをさっぱり理解しようとしないドルフィンの身勝手さに、余計苛立ってしまったのかもしれない。両者を切り離して読めば、もう少しドルフィン自身の気持ちもわかったのかな・・・。