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牧野植物園へ

翌日は高知市内の牧野植物園へ。かの有名な植物学者・・・国語辞典といえば金田一、植物図鑑といえば牧野の、牧野博士に由縁のある植物園である。開園の9時よりかなり早く着いてしまったので、しばらく五台山の展望台から高知市内を眺める。市内中心部から五台山公園に来る途中、かなり大きな橋を渡って、まるで島かと思わされるような地形なのだが、これも数多く川や湾が入り組んで複雑な地形の高知ならではだった・・・展望台から見るとその複雑さがよく理解できる。

で、いよいよお楽しみの植物園だ。駐車場は石や木で区切られてナチュラルな雰囲気。傍には赤と白の彼岸花が咲き乱れ、とても美しい。駐車場が美しいなんて初めて感じるな・・・などと思いつつ入場する。朝食抜きだったので、お腹がぺこぺこ。朝食は植物園内のレストランで適当にいただこうという計画だったのだが、このレストランが予想以上の代物なのであった。木多用のナチュラルなガーデンテラスレストラン。トースト&コーヒーのモーニングA:500円弱、とその豪華版B:800円強があったのだが、空腹感と雰囲気に推されて迷わずBを4つ注文。手作りのパイナップルジャムにふわふわパンのトースト、サラダ、極上オムレツ&ベーコン、フルーツにコーヒーなり。一品一品が熱々できっちり作られている。これでこの値段は安いのではないかと、貧乏性の私ですら思わされてしまうのであった。

そこからやはり木で作られた回廊沿いを様々な植物を堪能しながら、展示館へ。園内全域、植物も含めて相当手が入っている様子。あちこちに説明書きが添えられているので、子どもたちに突然「これは何?」と訊かれても、対応しやすい。

展示館では牧野博士の一生と業績を振り返ることができる。基本的にはたくさんの植物を見て廻って、精緻な絵で写し取り、分類していくという話だから、子どもでも比較的理解しやすいようだ。特に最後のコーナーでは、植物学の一端をわかりやすく理解させるパズルや模型などが充実。幼稚園前の小さなお子さんたちも楽しく遊んでいた。年配者から子ども連れまで、いろんな世代のお客さんが程よく楽しめるのではないかと思う。

残念ながら、来年春のイベント準備とやらのため、園内南部分の温室などは見学することができなかったのだが、それでもかなりの満足度である。お土産コーナーでは、押し花栞やら携帯ストラップ、博士の愛した百合羊羹など散財しまくった。いやもう、牧野博士グッズといえば植物画の絵葉書くらいしか思いつかなかったのだが、オリジナルブレンドの紅茶やら羊羹やら・・・・・・(笑)。なにもかも、ここまでセンスよく商品化してしまう高知、あっぱれ。昨日今日と、とことん好きなことを追求し続けてきた人たちの人生を垣間見ることができ、満足なり。

高知からは194号線を通って伊野町方面へ。行きは四万十川、帰りは仁淀川ルートということで・・・西条市東温市を経由して帰宅。