Home Again

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もう一度読みたい宮沢賢治

もう一度読みたい宮沢賢治 (別冊宝島 (1463))

もう一度読みたい宮沢賢治 (別冊宝島 (1463))

「好きになる免疫学」で取り上げられていた賢治の「春と修羅」の序をきちんと読みたくなって、「春と修羅」の収録されている本を探して購入したつもりだったのだが、いざ自宅で内容に目を通してみると、「春と修羅」の詩だけで序文は掲載されておらず、がっくり。

…結局、ネットでダウンロードした。トホホ。

わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといっしょに

せはしくせはしく明滅しながら

いかにもたしかにともりつづける

因果交流電燈の

ひとつの青い照明です

(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

花巻の賢治記念館(2年前に訪問→晴れ - Home Again)で初めて目にしたこの序文、何度読み返しても興味が尽きない。とりわけ免疫学や感情の発現経路(それは脳の神経反応だけで生まれるのか、それとも何か別の魂のようなものがあるのか)といったことを考えながら読み返すと、さらに味わい深くなるようだ。

とりあえず、「どんぐりと山猫」を再読。「やまねこ拝」の手紙、私も欲しい。


春と修羅 (愛蔵版詩集シリーズ)

春と修羅 (愛蔵版詩集シリーズ)

春と修羅」をきっちり味わうには、この本がベストだろうか。この復刻版、誕生日に欲しいなー。