もう一度読みたい宮沢賢治
- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/08
- メディア: ムック
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「好きになる免疫学」で取り上げられていた賢治の「春と修羅」の序をきちんと読みたくなって、「春と修羅」の収録されている本を探して購入したつもりだったのだが、いざ自宅で内容に目を通してみると、「春と修羅」の詩だけで序文は掲載されておらず、がっくり。
…結局、ネットでダウンロードした。トホホ。
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)
花巻の賢治記念館(2年前に訪問→晴れ - Home Again)で初めて目にしたこの序文、何度読み返しても興味が尽きない。とりわけ免疫学や感情の発現経路(それは脳の神経反応だけで生まれるのか、それとも何か別の魂のようなものがあるのか)といったことを考えながら読み返すと、さらに味わい深くなるようだ。
とりあえず、「どんぐりと山猫」を再読。「やまねこ拝」の手紙、私も欲しい。
- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 日本図書センター
- 発売日: 1999/09/25
- メディア: 単行本
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「春と修羅」をきっちり味わうには、この本がベストだろうか。この復刻版、誕生日に欲しいなー。