Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

The Gifts of the Body 14~34p -2

今までできていたことができなくなっていくこととプライドの問題とか、ホスピスを受け入れるまでの心理的葛藤など。


ホスピス待ち……先端医療を取り扱うような拠点病院は、講ずる手立てがなくなると患者を追い出さざるを得ない。自宅が療養する場所として適さない場合、そうやって追い出された患者の行先はなくなってしまう。ホスピスの順番が回ってくるまで、患者は病院ジプシーと化す。患者にとっても周りの人間にとっても、こういう状況は非常につらい。で、待ちに待ったホスピスの順番が回ってくると、周囲の人間はついホッとしてしまうのだけど、本人にしたら、どれだけ素晴らしい環境であっても、やはりホスピスは「一方通行の場所」なんだよね。。

親がホスピスに行くこととなったときの、そういう心理的な葛藤に、当時の私はまったく気づかなかった。だからこの章を読むのはホントにキツイ。誰よりも頼りになる、ずっと自分を守ってくれた人だからこそ、弱った時には自分が守らなくてはならなかったのに。

…あれから10年以上経って、緩和ケアが一般に広まってきて。今は拠点病院の中でも、一般病棟から緩和病棟への移行はスムーズになったのかなあ。