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医療関係の本

看護婦の別宝151号 (別冊宝島 151)

看護婦の別宝151号 (別冊宝島 151)

読了。

別冊宝島。相変わらずポイントが絞られておらず、関係者やライターが言いっぱなしという感じで読後感が良くないけど、業界の一面を垣間見ることはできるのかなあと。


産科医が消える前に 現役医師が描く危機回避のシナリオ

産科医が消える前に 現役医師が描く危機回避のシナリオ

読了。

東京で、また妊婦のたらい回し事件が発覚したようだ。医療の世界が今どうなっていて何が問題なのか、冷静に判断したかった。これまでなかなか知ることのできなかった医療サイドの見解を知りたくて手に取った本。

筆者は現役産科医。語り口が優しくとっつきやすいけど、問題のポイントはきっちり押さえられている。問題をあげつらうだけでなく、地に足がついた具体策を提言してるところがいい。


医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

~77p。

これも医療サイドからの本だが、上記のものより難しめ。襟を正して読みたい。

医療事故や裁判となると、患者やマスコミサイドでは未だに「白い巨塔」的な、悪徳医師vs無力な患者といった見方がなされているように感じる。でもそんなの、勤務医の知り合いがいたら、すぐぶっ飛ぶ。

私の同級生にも大学病院に勤務する麻酔科医がいるけど、常に携帯一本で呼び出される可能性があって、夜中にスクーターで病院に駆けつけるような生活だ。産科医の後輩の状況は、森田医師の本で語られている通り、告訴に怯えながら24時間闘えますかの生活。いくら高い志で医師になっても、こんな生活続いたら逃げ出したくなるのも無理ないと思う。

患者、あるいは患者の家族として、酷い医療に遭遇したことは何度もある。当然、医療サイドにだって改善すべき点はいっぱいあるだろう。それにしても今の状況は、医療サイドに厳しすぎる。まるで、頑張る人ほどバカを見るみたいな構造だ。

以前はよく、医師に対する「患者が自分の身内だと考えて対応して」みたいな意見があったが、今はマスコミや患者側に「自分の身内が医師(あるいはその他の医療従事者)だったら」という視点が必要なように思う。