Survival of the Sickest ~22p -1
Survival of the Sickest: The Surprising Connections Between Disease and Longevity (P.S.)
- 作者: Sharon Moalem,Jonathan Prince
- 出版社/メーカー: Harper Perennial
- 発売日: 2008/03/18
- メディア: ペーパーバック
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私たちの遺伝子には、さまざまな危機的環境を生き延びてきた歴史が蓄積している。もしあなたが糖尿病なら、それはおそらく17世紀の短い氷河期に端を発している。急に訪れた極寒状況で、血糖値が高いために生き残った人びとの子孫であることを意味するのだ。--異色の若手科学者による「楽しく読める」進化学。(アマゾンより)
Atul Gawandeの2作目を読もうかと思ったが、先にこちらをば。これも翻訳があるようです(表紙から著者の人柄が垣間見えるような・・・と言っては失礼か)。
イントロダクションによると、著者のSharon Moalemは、「献血という行為自体が好き」だった祖父のアルツハイマー病発症をきっかけに、15の時から献血好きとアルツハイマー病の関係をしぶとく探求し続け、ついに解明して博士論文にまとめあげたというすごい情熱の人だ。
謎を解き明かしていく過程はまさにミステリー。Atul Gawandeのエッセイよりちょこっとやわらかめ、"Why Do Men Have Nipples?"のBilly, M.D. Goldbergよりは硬いかなという文体。
献血好き →hemochromatosis(血色素症) →鉄の代謝異常(吸収されすぎる) →欧米人の約3分の1がその遺伝子を持つ(発症は200人に1人) →なぜこんな遺伝子が欧米人に残っているのか? →14世紀のpandemic(bubonic plague、腺ペスト) →hemochromatosis遺伝子保因者の白血球は鉄を持たない →bubonic plagueの猛襲にも生き残ることができた
→もともとはバイキングから →流血の可能性大 →鉄の代謝異常が有利に