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4LDKマンションのインテリア変遷キロク

王様の耳はロバの耳

三学期に入って以来、実習結果にショックを受けたり、静脈注射の試験に落っこちたりしたこともあって、長期趨勢的にやる気がトーンダウンしていた。

この気持ちをなんとか引き上げられないかーー、と思っていたところにクラスのアダルト組女帝からタイミングよく声を掛けられ、帰宅後速攻で夕食を作り、夫が帰ってきたところでフラフラと誘いを受けた某料理店へ。

看護系の学生は基本的に傷ついている人を支えたいという気持ちの人が大多数なので、他者の受け入れ能力の高い人が多い。だが、いかんせんカリキュラムが非常に厳しくそれぞれギリギリでやっているため、自分の足をひっぱるクラスメートに対してはどうしても辛辣な目を向けてしまうらしい。とりわけ、普段サボりまくっているのに試験前だけアダルト組に頼ってくるように見える新卒組に対して、苛立ちながらも表に出せず、ストレスをため込んでいる人が多いようだった。

余裕があるように見えても、それは精一杯努力しているからで、普段やってない人から当たり前のように頼られ続けるのは、確かに辛いだろう。しかも、親元で学費を出してもらっている新卒組と違い、生活や学費のためのバイトをしながらの学生生活なのだ。そんな彼、彼女たちから見れば、生活に余裕があるのに勉強もせず遊んでばかりでいるくせに頼ってくるなよという気持ちになるのも無理はない。

といってもアダルト組とて、それぞれ自分たち自身が18のときはガツガツ勉強してなかったし、やろうとも思わなかったということを十分理解している。だからこそ、普段は絶対に苛立つ気持ちを表に出さない。でもやっぱりストレスはたまっちゃうんだよねーーー。

・・・ということで、こういう飲み会が必要悪となるのだろう。お互いに毒を吐き、お互いを褒めたたえまくって飲み会は終わったのだった。あーー、すっきり♪