The Oxford Book of Modern Fairy Tales -22

Tanith Lee "Prince Amilec" 372~379p　読了

美しくはあるが，性悪でワガママな王女がいる。歳を取った王は行く末を憂い，王女の肖像画を作らせ各国に届ける。それを見た美しい王子たちが王女に求婚するが，王女は3つの難題を出す。中でもいちばん王女に執着している王子は，王城の近くに住む魔女の助けで難題を無事解決し，とうとう結婚の権利を得る。しかし王女はさらに，王子にウェディングドレスを用意してくれと請う。その衣装が気にくわなければ，結婚話は破談というわけ。これにはさすがの王子もウンザリするが，今回も魔女が助けてくれる。ただし，彼女自身がそのドレスを着て・・。その美しさに驚いた王子は，王女を捨てて魔女と結婚してしまう。

捨てられた王女は旅に出る。旅先で美しい王子を見初めるが，その王子はワガママで性格が悪く，求婚者に無理難題を押しつけるという。しかし，王女は近くに住む魔女がきっと助けてくれるだろうと意に介さない・・。

とまあ，魔女と王子（魔法使いと王女）が結ばれるというパターン破りのお話がどこまでも続くという点がミソ*1。