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4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Michael J. Fox ”Lucky Man” 132~148~179p -5

昨日読んだ箇所は怪しいので再読。過去の自分のいい面も悪い面も冷静に受け止めている率直な語り口に好感を感じる。また、いつも英会話で世話になっている日系カナダ人のD先生は、マイケルと同じバンクーバー出身でほぼ同年代。今までとはまた違う面から、D先生の育ったカナダという国の一端を垣間見ることができるのも面白い。

以前、D先生からカナダで人気のスポーツはダントツでホッケー、二番目はフットボールだと聞いたが、日本じゃホッケーの人気は今ひとつだし、フットボールと聞くとサッカーかアメフト?と尋ねられる始末。「カナダのフットボールカナディアンフットボールだ」と主張するD先生の寂しげな表情が印象的だった。一方、マイケルがチャリティホッケーで史上最強のディフェンスマン、ボビー・オーアから指導を受けたときには、相手が何を話してたのかも覚えてないくらい緊張してたとか。カナダ人(特に男性?)にとって、ホッケーとはそれほどまでに心を熱くするものなのかしら、なーんて。

アーヴィングの「オウエンに祈りを」でもカナダ人とアメリカ人の感性の違いが詳細に描かれていたが、「ラッキーマン」でもロスに出てきたマイケルがカナダ人としての自己を再認識している記述が少なくない。超大国USと接する北アメリカ大陸の国である以上、USから受ける影響は莫大なものがある一方で、依然として英連邦の一国として英女王を首長とし、国内では英仏両文化が並存しているという複雑さ。知れば知るほど興味深い国だと思えてきた。