Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Kurt Vonnegut ”The Sirens of Titan”  283~300p  -8

地球温暖化の危険について真摯に警鐘を促すゴア氏の本と平行してこの本を読んでいたら、頭が変になりそうだった。

大富豪コンスタントの運命をめちゃくちゃにした憎らしいラムフォードも、しょせん宇宙を支配しているトラルファマドール星人のコマ...? 温暖化を含めて地球上のさまざまな紛争や個々の運命が、みな自分の計り知れぬところで誰かに操られているものだとしたら。それも、それらが誰かのちょっとした気まぐれみたいなもので決定づけられていたとしたら・・・虚しすぎる。まぁ種明かしがわかったところで、もう一度再読してみないことにはこの本の本当の強烈さは実感できそうにないけれど。突拍子もない現象や出来事の嵐だから、その裏にある「何か」まで一度で読み取るのは、正直今の英文読解力じゃ厳しいです。

・・・しかし、ヴォネガットの本も3冊目ともなると、トラルファマドール星人が出てきた時点で嬉しくなってしまったりする。もはやヴォネガット植民地主義思想(そんなもんあるのか?)に侵されつつあるのかも。あと20数ページ残っているけど、早めの感想ということで。