Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Paul Auster ”Moon Palace” 220~249p -24

今日は氷を買ってきたので,フォアローゼズ飲みながら読んでいる。焼き締めカップで飲むと,酒の味がワンランクアップするような気がする。

この辺りまで来ると,もっと先を読みたいという気持ちが強くなり,辞書を引くのがかなり億劫になるけど,しつこく引く。これまでペーパーバックは,春樹方式でなるべく辞書なしでガリガリ読んできたけれど,アウトプットの機会が増えてきたこと,オースターの文体自体に惹かれること(でもって,微妙なニュアンスを読み落としたくない)などから,最近は辞書引き方式で通している。ま,電子辞書を購入したおかげで,辞書引き作業が圧倒的に省力化されたというのがいちばんの要因かも(笑)。辞書なしで読むよりスピードが落ちるのは確かだが,目下読みたい本のレベルが自分の能力よりやや高い*1ので,引かずに読んで理解度が落ちるよりはいいじゃろうというところ。きっと英語学習の方法としては,あまり良くないんだろうな*2。でもペーパーバックなんて,本当に読みたい本以外読みたくないのでしょうがない。

調べた単語は,章ごとにキャノンくんの単語帳(1)~(3)に登録していき,暇なときにチェックするようにしている。(3)まで埋まったら(1)を消去して,その章の新しい単語だけを登録する。時間がなくてチェックができてなくても,どんどん消去して新しい分だけを登録していく。今のところ,この「小分け登録→記憶の残っているうちに時間があれば覚える」方式が,そこそこ手間はかかるが定着率が高いように思う。ボチボチ学習者の私には,これ以上がんばると続かないし,これ以上手を抜くと定着率が下がるという臨界点だ。

閑話休題。「ムーン・パレス」はエフィングの葬式,マーコの新生活,父との思わぬ遭遇と順調にフィナーレに向かって進んでいる。マーコの周りの男たち,ヴィクター伯父,エフィング,父らの人生はなんともやるせないものばかり。唯一残されたマーコだけは,キティとの出会いによって呪われた運命から逃れ,どうやら明るい人生展望が開けてそうだが(まだ最後まで読んでないのでわからない)。マーコの親父さんの体格を表す表現が強烈なので記す。

…the word "big" hardly did justice to him. Effing's son was immense, monumental in his bulk(大きさ), a pandemonium(伏魔殿) of flesh(肉) heaped(山盛りの) upon flesh.

*1:なんと言ってもオースターの場合,英米史上マイナーな固有名詞が頻出する。今回,リーダーズやウェブでここいらを押さえながら読んだら,結構おもしろかった。ま,出てくる人が偏っているので,何冊か読むといちいち調べずに済むようになるかも(笑)

*2:自分のレベルにあった本を辞書なしで読むのが良いそうな