Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Jhumpa Lahiri ”the Namasake” 16~34p -1

1968年8月,Bengali(インドベンガル地方)人,Ashima GanguliはCambridgeのMount Auburn病院で出産しようとしている。夫はやはりBengaliのAshoke。18ヶ月前にCalcuttaで見合い結婚した直後,夫とともに渡米。渡米の目的は,夫のMITでの博士号取得。

Ashokeの祖父は元Calcutta大学の西洋文学教授で,彼は小さい頃から祖父の本に囲まれて育ってきた。中でもロシア文学,特にGogol/ゴーゴリの”The Overcoat/外套”がお気に入り。他にも兄弟がいるが,彼ほど祖父の本に傾倒するものはなく,お祖父ちゃん子として育つ。

1961年のある日,Ashokeは引退した祖父の家を訪ねに,自宅のあるCalcuttaからJamshshedpurまで列車に乗る。そこでロンドン帰りのGhoshという男と知り合い,外の世界に目を向けることを示唆される。

Do yourself a favor. Before it's too late, without thinking too much about it first, pack a pillow and a blanket and see as much of the world as you can. You will not regret it. One day it will be too late.

長男として当然家を継ぐと考えていたAshokeは衝撃を受ける。その夜,突然の列車事故で大惨事に巻き込まれる。気づいたときには周りは真っ暗で,自分も身動きできない状態。ふと見ると,Ghoshも手足をつぶされ死んでいる。混乱の中,救助隊がやってくるが,声も上げられない状態。あわや見捨てて行かれるかというとき,Ashokeは手にしていたGogolの”The Overcoat”を振り上げ,救助隊に救われることとなる。

数ヶ月のリハビリを経て,Ashokeはアメリカに行くことを決意する。家族も一度死んだと考えられた彼の決意に,しぶしぶながらも最後には同意してくれる。そして渡米前にAshimaと見合いし,結婚。以上第1章。

そんな2人の元に,男の子が誕生する。誰一人知り合いのいないアメリカでの出産は,Ashimaには心細いことばかり。しかも,赤ん坊はAshimaの祖母が名付けることになっているのに,名前の書かれた手紙が一向に届かない。名前が付けられないと退院できないという規則になっているだけに困り果て,結局赤ん坊は,Ashokeの提案でGogolと仮に名付けられることとなる。やっとの思いでアパートに戻ったAshimaの目の前にあるのは,掃除された形跡のない部屋に,洗濯された形跡のない汚れた服の山,積み上げられた汚れたままのシンクに積み上げられた食器。そして自分の手元には生まれたばかりの赤ん坊。心細さと絶望感で,とてもやっていけないと泣くしかないAshima。

…英語は相変わらずplainで読みやすいのだが,淡々とした話が淡々と語られているだけに,読んでるうちについ眠くなってきてしまう。前作よりも長い分,展開が遅そうだ。記憶が曖昧になりそうなので,読んだところまであらすじをメモしておく。ま,のんびり読んでいこう。