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4LDKマンションのインテリア変遷キロク

The Oxford Book of Modern Fairy Tales -15

  • Load Dunsany "The Kith of the Elf-Folk" 234~247p 読了

作者のロード・ダンセイニ卿はアイルランド貴族で,創作神話の類やファンタジー小説で有名だそうな(知りませんでしたが)。古くから沼に住む野生のもの(Wild Thing)が,仲間の力を借りて魂を手に入れ,憧れの人間になる。アンデルセンの人魚姫を彷彿させる話だが,外の世界を垣間見た娘は,人間世界に疲れ果て,自由を求めて自分の意志で身から魂を抜き取り,沼に戻ってしまう。人魚姫とは違って淡々としたハッピーエンドであるのが,好ましい(・・人魚姫の結末は辛すぎるのよう(T_T))。

  • Carl Sandburg "The Story of Blixie Bimber and the Power of the Gold Buckskin Whincher" 248~250p

読了。カール・サンドバーグはアメリカの有名な詩人だそうな(ウウ・・知識がない)。幸運を探し求めていた娘が恋人の留守中,偶然手に入れた金色の革のwhincherを首に巻いたとたん,不思議な力が働いて,最初に出会った名前にXの入った男性と激しい恋に陥ってしまう。その恋は6週間続いた後に消滅。次は名前にXが二つ入った男性とまた6週間,激しく愛し合う。さらに今度は名前にXが三つ入った男性と恋に落ちる。このままいったいどうなっちゃうの?というところで,首からはらりとwhincherが落ちる。娘は幸運を失ってしまったと嘆くが,その足で三番目の男性とは別れ,恋人とヨリを戻す。彼女にとっての「幸運」とはいったい何だったのだろうかと考えさせられる。