Home Again

4LDKマンションのインテリア変遷キロク

Barack Obama ”Dreams from My Father” 28~71p -2

母親の再婚相手ロロの故郷インドネシアへ。義理の息子バリーに対しても、その地で男として生きていくための教えを授けようとしてくれるこの義理父がすごい。母親自身もインドネシアまで息子を連れてやってくるというパワフルな方だが、やはり途上国の生活には当惑すること多々。そこで

"Your mother has a soft heart," Lolo would tell me one day after my mother tried to take the blame for knocking a radio off the dresser. "That's a good thing in a woman. But you will be a man someday, and a man needs to have more sense." It had nothing to do with good or bad, he explained, like or dislike. It was a matter of taking life on its own terms. I felt a hard knock to the jaw, and looked up at Lolo's sweating face. "Pay attention. Keep your hands up."

などと言いながら、ボクシングを教えたりする。バリーは10歳前後。日本じゃゲームにハマって、そろそろ塾かなんかに通い始めたりするような年頃だろう。こりゃ逞しくもなるわけだ。

でもって帰国後には、物心つく前にアフリカに帰ったっきりの実父がいきなり訪ねてくる。どういう事情があったにせよ、これだけ長期間離れていて、義理の両親に子どもの世話を任せているという状況にもかかわらず、「甘やかし過ぎ」だとばかり、 "You do not work as hard as you should." と息子の日常生活に干渉する。もちろん義理の両親や元妻と喧々諤々になるが、最終的には、「お父さんはちょっと頑固だけど大した人なんだ」と肯定されてしまう。そう言わせるだけのものがある人なんだろうが・・・何だか日本人が失いつつある父権をまざまざと見せつけられるような感じ。