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アジア系小説・映画等

この2~3年の間、読んだり見たりしてきたアジア関連の小説や映画のメモ。オリジナル言語が英語のものだけを選んできただけに、著しくインド方面に偏っている;; 中韓系皆無。とほほ。

  1. Salman Rushdie "Midnight's Children" ---「悪魔の詩」で有名なラシュディの1981年ブッカー賞受賞作。インドが独立を果たした1947年8月15日の午前12時ジャストに生を受けた主人公の半生を軸にした物語。印パ戦争。(2007.1)
  2. Bent it like Beckham 「ベッカムに恋して」 ---イギリスに住むインド人女性の主人公が、対戦相手に「パキスタン人」と罵られてぶち切れるシーンが印象的で、W杯決勝戦でのジダンの退場シーンを髣髴させられる。ロマコメだけど、実は深い。(2006.10)
  3. Arundhati Roy "The God of Small Things" ---インド南部が舞台。帰郷した主人公の女性の現在と幼少期の悲劇的な出来事が交錯して語られる。ナクサライト(インドの極左政党党員)やアンタッチャブルなど、難しめな話もちらほら。(2006.9)
  4. Monica Ali "Brick Lane" ---ロンドンのイーストエンドで失意のインテリ夫と暮らすバングラ女性の物語。(2006.4)
  5. John Irving "A Son of the Circus" ---カナダのトロントに拠点を置き、移民として違和感を感じ続けながらも、故郷であるはずのボンベイに帰るたびにうんざりするというインド人医師の半生。インドに関わりのないアーヴィングの創作だけに、西洋人の考えるインド的イメージ満載という印象。(2006.3)
  6. Paul Theroux "The Great Railway Bazaar" ---ポール・セローのアジア鉄道旅行記。アフガニスタンからインド、スリランカまできっちりフォロー。もちろん日本も対象に。(2006.1)
  7. Khaled Hosseini "The Kite Runner" ---かつてアフガニスタンのカブールで裕福な生活を送っていながら、紆余曲折の末、父親とともにアメリカに亡命してきた主人公が、再び変わり果てた故郷に戻ったのは何故か。。(2006.1)
  8. Indiana Jones and the Temple of Doom 「インディジョーンズ魔宮の伝説」 ---ハリウッド的インド。(2005.9)
  9. Paul Theroux "Sinning With Annie and Other Stories" より ---ポール・セローの短編集からインド関連のもの。(2005.8)
    • "Sinning With Annie" 親の都合で13歳で、11歳の妻と結婚生活を送ることとなったインド人男性の回想。
    • "A Love Knot"  アメリカ人の母とドイツ人の父の元、ベンガル人としてインドで生まれ育った主人公は、21歳で故郷のカルカッタを捨てアメリカへ。インディアンアクセントの強い英語を話しながらも、自分の素性を隠している。そんな彼が偶然ボストンで出会った美女は、アメリカに定住したインド人医師の家庭で育ち、見た目はインド人そのものながら完璧な英語を話し、インドに強い憧れを抱く女性だった・・。
  10. Jhumpa Lahiri "the Namasake" ---ジュンパ・ラヒリ第二作長編。夫の勉学と輝かしい将来のためアメリカ東海岸に移り住んだベンガル人夫婦の元に生まれた少年、ゴーゴリの物語。アメリカに住みながらベンガル的生活を送る両親と、アメリカで生まれ育った主人公との心理的な溝・葛藤など。(2005.1)
  11. Jhumpa Lahiri "Interpreter of Maladies" ---英語圏に生きるベンガル人たちの生活に纏わる、小さくも深い違和感を描いたラヒリのデビュー短編集。2000年ピューリッツァー賞受賞作。(2004)